今日は「色のヒーリング効果」シリーズ最終編です。
ここからご覧になった方は、まず前編から中編を経てお読みいただく方が分かりやすいかと思います。
■白
少し専門的な話になりますが、私たちの目に白く見えるものは、すべての色の光が反射した結果、白く見えているのです。
色の中で最も明度の高い、昼間の太陽光そのものの色。
純白のウェディングドレスや白い建物が遠くからでも光り輝いて見えるのは、色の効果が大きいということですね。
また、太陽光をプリズムで分光すると7色の虹が見えるように、白い光はすべての色を含んでいる豊かな色と言えます。
すべてのものを受け入れる、時にははね返す、両面併せて持った色ではないかと思います。
白は、純粋、清らかさの象徴。
汚したくないという心理から、完璧さや緊張感を必要とする時には良い色です。
怠惰な気持ちに打ち勝って何かを成し遂げたい時や、改まって最初の第一歩を踏み出したい時に白の力を借りてみるのも良いかも知れませんね。
■黒
白とは反対に、黒は、すべての色の光を吸収した結果見える色です。
感情や物事、何もかもを内に含んだ神秘的な色。
黒をイメージする言葉は、暗黒、暗闇、ダークサイドなど、ちょっとミステリアスな香りがするものが多いですよね。
秘密を内に秘めていて危険そうだけど覗いてみたいと、古くから文学や芸術など文化の題材になってきたのも頷ける気がします。
また「漆黒の髪の女性」と聞くと「ミステリアスで近寄りがたい特別な存在」を連想してしまいませんか?
黒は、落ち着いた自信、内に秘めた実力、威厳、プライドなどを感じさせる色です。
■グレー
グレーは、黒と白の中間の色。
黒白のようにハッキリ主張せず、中庸で曖昧、エレガントで上品なイメージです。
グレーヘア、ロマンスグレーなど、おしゃれな大人をイメージさせる言葉もありますね。
また、日本人はグレーを見分ける感性が高く、日本の伝統色には「四十八茶、百鼠」という言葉があります。華美な色の着物を禁じられた江戸時代の町人が、粋を競って沢山のねずみ色(百鼠)を作り出したそうです。
グレーは、穏やかな落ち着き感、上品さや粋さを表現したい時、また主張せず静かに過ごしたい時などにもおすすめです。
■金(ゴールド)
洋の東西を問わず、富と権威の象徴であったゴールドの輝き。
スポーツなどでも勝者に与えられるメダルは金色。
究極の目標達成、上り詰めたゴールの色です。
輝くゴールを目指して上り詰めたり、それを維持するためにはパワーが必要。
活力溢れるパワーをバックアップしてくれる色と言えるかもしれません。
■銀(シルバー)
グレーや白が輝きを纏った色。
いぶし銀という言葉もありますが、力強く輝く金色に比べ、控えめに美しく輝く銀色。
金が富や権力の象徴であるとすれば、銀は精神的な充足感を尊ぶ侘び寂びの色。
自分の流儀やこだわりを大切にしたい時、助けになってくれる色です。
以上、ごくごく触りだけはありますが、色の個性をご紹介してみました。
色は、同じ色相でも明度や彩度でイメージが変わります。
例えば、若葉のような黄緑と深い苔のようなモスグリーンでは、意味合いが変わります。
同じ青でも濃紺と水色も然りです。
また、今回はプラスの意味合いのみご説明しましたが、状況によっておすすめできないマイナスの意味合いもあります。
その辺りのことも、追々お話していきますね。
それでは今日はこの辺で。
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