前回みなさまに「色活」をおすすめしました。
そのスタート地点として、「世の中を見る目のチャンネルを一度<色>に合わせてみてください。」と書きましたが、何となくできそうでしょうか?
難しく考えず、たとえば「あのお店の看板の赤が好き」とか「この花の中だと白いのが好きかなぁ」とか「今日は野菜売り場でピーマンの緑がやたら目につくなぁ」とか、そんなので良いんです。ぜひ少しづつ「色活」してみてくださいね。
さて、今日はここで一つ質問です。
「あなたの好きな色(嫌いな色)は何色ですか?」
とてもシンプルな質問ですが、トリドリスタイルの「カラーセラピー」も「パーソナルカラー」も、すべてはここから始まります。
好きな色(嫌いな色)には、必ず意味があります。
その意味は、「⚪︎⚪︎色が好きな人は、⚪︎⚪︎な人」というように、一般的に言われる事もありますが、実は、そんなに単純に判断できるものではなかったりします。
好きな色(嫌いな色)は、一人ひとりがその色に対して持つ記憶や体験などに裏付けされた感情の表れである事が多いのです。
ただ、これまでお客さまに接して感じるのは、それに気づいていない事が多いという事。
私自身も色を学び始めた頃はそうで、こんな事がありました。
30代で色を学び始めた頃、私は「イエロー」が好きでした。
「イエロー」は、明るい光をまとったコミュニケーションの色。会話が弾み、対人関係の敷居が低くなる色。創造力やひらめきを誘う色。
そう学び、確かに私は、人と楽しくお喋りしたり仕事をしたりしている時、自分が生き生き過ごせてる気がするなぁと思いました。
そしてもう一つ学んだのが、色には補色という反対色があり、カラーセラピーでは表裏一体の色であるという事。
そこでハタと気付いたのが、中学生の頃からなぜかデニムが苦手で着られなかったという事。濃いインディゴブルーのも、少し洗いが掛かったブルーのも全部苦手。
みんなと同じようにデニムを着てみたい気持ちはあるんだけど、どうしても自分のものとして買う事ができない。
「ブルー」は理性の色。静かに一歩引いて論理的な思考を巡らせる色と言われています。
そう言えば、私は小さい時から一人きりになって色々考えたりする事が好きだったのです。
人とワイワイ過ごすのも好きだけど、それだけでは疲れてしんどくて、家に帰って一人きりになる時間がどうしても必要。
ただ、思春期以降、そういう自分が何だか暗くて好きではなく、自分の中にある「ブルー」の気質を見たくないという気持ちが働いていたのだと気づきました。
デニムの濃いブルーを避ける事に自分の気持ちを投影してたんですね。
私にとって「イエロー」と「ブルー」の関係は、理想の自分とそうでない自分を表していたようです。
不思議なもので、自分でそれに気付いた後「イエロー気質」も「ブルー気質」もどちらも大切な自分の要素であると、改めて、しかも肯定的にハッキリ自覚できた気がします。
そして今ではデニムもガンガン着るようになり、ワードローブの幅も随分と広がりました。
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